基本的な祭り帯の結び方【貝の口】(動画付き)
お祭りの参加がきまったけど帯の結び方がわからない!
そんな方の為に、日本橋で100年近く和装に携わってきた老舗問屋・上田嘉一朗商店が、
初心者の方に向けて動画・文章・画像でわかりやすくご紹介します。
帯をビシッと結んでいないと着姿がとてもだらしなく見える上に、神輿を担ぐ際には引っ掛けてしまう等とても危険です。
これを機に正しい結び方を学んで、お祭りを最大限楽しみましょう!
貝の口(かいのくち)
帯の結び方でもっとも基本的なものが「貝の口」です。
何回か練習すれば誰でもできるようになります。
また、男性の方は着物や浴衣の帯も同じ締め方なので、ぜひマスターしましょう。
※祭り帯の結び方に男女の違いはありませんので、女性の方も貝の口でOKです。
貝の口の結び方を動画でご紹介
貝の口の結び方
STEP1:手先(てさき)をつくり、帯を巻く
帯の端20〜30cm程を半分に折ります(この部分を手先といいます)。
折り目が上に来るようにして左脇にあて、体に2〜3週巻きつけます。
巻く回数は体型によって調節してください。
STEP2:余った部分を折り返して「たれ」を作る
巻き終わって余った部分を30cm程折り返し、帯の長さを調整しつつ「たれ」を作ります。
STEP3:手先とたれをしっかりと結ぶ
手先を取り出し、たれとしっかり結ぶ。
この時、たれが上側、手先が下側になるように縦結びする。
STEP4:貝の口を結ぶ
たれを下図のような三角形の形にして、そこへ手先を通し、両端を引っ張って結びます。
STEP5:時計まわりに回して完成!
結び目を整え、帯を掴み反時計回りに回して完成です。
結び目を背中の中心よりも右か左へ少しずらした位置にするのが『粋』な結び方です。
まとめ
いかがでしたか?
最後に貝の口の結び方についておさらいしておきましょう。
- 貝の口の結び方:まとめ
- その1.帯の端を半分に折って手先(てさき)を作る
その2.体型に合わせて2〜3回巻きつけ、余った端30cmを折り返してたれを作る
その3.たれと手先をしっかりと結び、貝の口を作る。
その4.結び目を整え、反時計回りに回せば完成!
結び方をマスターして、粋な装いで祭りに参加しましょう。
Author Profile
上田 謙一郎
1988年12月24日生まれ(やぎ座のO型)
上田嘉一朗商店商店創業者、上田美枝のひ孫で東京都杉並区に3人兄弟の真ん中として産まれる。
大学卒業後2年間の大阪での修業を経て、2014年4月に入社。以来、新たな事業への挑戦と改革を行っている。
好きな食べ物はブロッコリー、苦手なものは満員電車。趣味は映画鑑賞。