ママ必見!足が痛くならない草履の選び方と鼻緒のゆるめ方

お子様をお持ちのお母様・お父様は自分の子供の晴れ舞台、「七五三」のお衣装にはきっと気を遣って選んでいると思います。
かわいい衣装、伝統的で日本らしい衣装、他と差別化するための珍しい柄の衣装、ブランド品などなど・・・。
しかし意外と見落としがちなのが足下部分、草履(ぞうり)です。
新しく買った靴でさえ、最初は少し痛く感じるものです。カタチも履き方も全く違う草履を慣れない衣装を着た状態で履くとなると想像を絶する苦痛でしょう。
お子様がグズったり、泣き出してしまっては、せっかくの晴れの日が台無しになってしまします。
そうならないように今回の記事では草履の選び方から、事前の準備、応急処置や便利なアイテムまで、足元にまつわるお役立ち情報をお話します。

草履の選び方

1.草履のカタチを選ぶ

草履のカタチの違い

七五三の草履のカタチには2種類あります。
1つは昔ながらのデザインで鼻緒が細くて硬く、台も細長いのが特徴です。(左)
スタイリッシュで見栄えはしますが、普段から草履を履き慣れている上級者向けとなります。

もう1つは足が痛くならないように設計された草履で、鼻緒が太くて柔らかい素材でできており、台も小判形で足をしっかり支えてくれるカタチになっています。(右)

足のことを考えるならば右のタイプを選ぶことで、痛みが軽減されるかと思います。
多くの方が右のタイプを選んでいます。

2.草履のサイズを選ぶ

草履のサイズ比較

草履の選び方でもう一つ大事なのが、サイズ選びです。
草履は靴と違ってサイズごとに細かく分れておらず、数種類の規格サイズしかありません。
一般的には下記の様に規格サイズを選ぶのが主流となっており、流通している商品(別注品を除く)もこの規格製品が主となっています。

  • 3才=16.5cm または 18.0cm
  • 7才=21.0cm

このときに、どのサイズを選ぶかが重要なポイントとなります。
草履の場合鼻緒部分に指がひっかかるため、足が目一杯奥まで入らないようになっています。
そのため、靴のサイズが16.5cmでも16.5cmの草履ではきつく感じる場合があります。

本来、草履を履く時はかかとを1〜1.5cm程出して履くのが美しく正しい履き方とされてきたので、この様な現象が起こってしまいます。
しかし、お子様には楽に履けるサイズを選ぶことが何よりも重要ですので、かかとをしっかりのせられるように大きめのサイズを選ぶのが良いでしょう。

実際に足のサイズに合わせてあげるのが一番良い選び方ですが、ネットなどで購入する場合はしっかりと台の寸法とお子様の足の実寸を測って比べてください。

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事前の準備

1.鼻緒をほぐす

買ったばかりの草履の鼻緒は硬く、キツめに作られているため、そのまま足を入れると痛く感じます。
以下の手順で鼻緒をほぐし、履きやすくしておけば安心です。
[※注意]一度鼻緒を広げてしまうと、元に戻すことは難しいため、お子様の足で調節しながら行ってください。

STEP1.鼻緒の付け根の向きを変える

通常、新品の鼻緒は下の写真の様になっています。

STEP1.鼻緒の付け根の向きを変えるその1

足の当たる部分が内側にくるように、向きを変えます。

STEP1.鼻緒の付け根の向きを変えるその2

STEP2.鼻緒全体をのばす

次に、下のように鼻緒と台の間に指を通して草履を持ちます。

鼻緒全体をのばす

親指の付け根のあたりに力をいれ、徐々に鼻緒を伸ばしていきます。
このとき、伸ばし過ぎてしまうと元には戻らないので、少しずつ調整しながら行ってください。

STEP3.前坪(まえつぼ)部分をゆるめる

足の親指と人差し指の間にひっかける部分を前坪(まえつぼ)と呼びます。
この部分がきついと指の間の痛みつながるので、ここも広げておきます。
(※目安として、大人の人差し指の指先分の高さがあれば十分です。)

STEP3.前坪(まえつぼ)部分をゆるめる

このように人差し指をひっかけてゆっくりと伸ばしていきます。
この部分も伸ばしすぎると元に戻らなくなります。
また、力を入れすぎると抜けてしまう恐れもあるため、少しずつ調整してください。

上記手順を行った草履と新品の草履ではこの様に大きな差があるのは一目瞭然です。

鼻緒をほぐした後のBeforeとAfter

本来ならば、事前に調整しておくことをおすすめしていますが、特別な道具などを必要としないので、
当日の応急処置としても行えます。

2.草履に履き慣れておく

普段から草履を履き慣れておく

鼻緒をほぐしても足に馴染むまでには時間がかかります。
1日数分でも良いので、事前に履いて歩くことで足に馴染み、当日を安心して迎えられます。

当日できること

事前準備をしっかりしても当日のトラブルが起こる場合もあります。
急なハプニングにも対応できる様にしっかりと備えておきましょう。

普段の靴を用意しておく

普段履き慣れた靴を用意しておく

いかに履きやすくした草履でも、普段履き慣れた靴には劣ります。
1日中草履を履きっぱなしだと大人でも疲れるものです。
いつでも足を休められる様に、草履とは別に普段の靴も持っていくと良いでしょう。

最低限、記念写真の撮影の時と境内だけ草履を履き、その他の移動中はスニーカーというご家庭も多くいらっしゃいます。
一番大事なのはお子様が楽しく過ごせることです。

絆創膏やベビーパウダーで指の間を保護

絆創膏で指の付け根を保護

草履を履いていて一番負荷がかかるのが足の親指と人差し指の付け根部分に鼻緒が食い込むことです。
短時間では大丈夫でもだんだん痛くなってくるケースもあるため、
予めその部分に絆創膏を貼ったり、ベビパウダーを塗っておくことで保護してあげると楽になると思います。
絆創膏が剥がれたり、よれたりするので、予備の分も持っておくと良いでしょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか?
衣装や髪飾りに目が行きがちですが、当日を楽しく過ごすためには草履の選び方や事前の準備が重要ということがおわかりいただけたと思います。
足が痛いとお祝いの場面でお子様が嫌な思いをして、笑顔がなくなってしまいます。
せっかくの日を良い思い出にするために、是非実践してみてください!

Author Profile

上田嘉一朗商店Webマガジン

上田 謙一郎

1988年12月24日生まれ(やぎ座のO型)

上田嘉一朗商店商店創業者、上田美枝のひ孫で東京都杉並区に3人兄弟の真ん中として産まれる。

大学卒業後2年間の大阪での修業を経て、2014年4月に入社。以来、新たな事業への挑戦と改革を行っている。

好きな食べ物はブロッコリー、苦手なものは満員電車。趣味は映画鑑賞。

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